最近、フランスでフランスパンが全体的に柔らかくなってきているそうです。若い方が特に、「口の中が切れるほど硬いフランスパン」を好まなくなってきているとのこと。時代の流れですねー。

かく言う私も硬いパンはなるべく遠慮したい派でして、ハードフランスなどは本当に怪我してしまうこともあり、ちょっと苦手な方です。ドイツパンも私の中では同類にカウントされます。どちらかというと水分少なめで、ガッツリとした歯ごたえがある印象。たまにいただくことがありましたが、なんだか不思議なにおいと相まってちょっと苦手かも……と思っていました。ビオベッカライさんのドイツパンに出会うまでは。

能美市のBROTRUF Bio-Backerei(ブロートルーフ ビオベッカライ)さんは、私でも知っているドイツパン専門の有名店。ガリビエさんからもほど近く、住宅街の奥にありながら、山裾に店を構えるパン屋さんという雰囲気です。毎朝きれいな鳥のさえずりが聞こえそう!

駐車場が砂利なところも、コテージ感がありますね。わくわくしながら階段を上ると、

玄関がもう、かわいい。うちの玄関もこんな感じにしたい!(※賃貸です無理)

大きめのパンがどっさり! たくさん並んだプレッツェルも目を惹きます。写真がブレブレですみません。

ディンケルフォルコーン

「ディンケル」という単語がよく入っていますが、これは小麦の名称だそうです。パンに使われる一般的な小麦の原種にあたるそうで、古くからの性質や特徴がそのまま残っている小麦のことらしいです。

ディンケル小麦は、ミネラル・ビタミン・たんぱく質が多く含まれ、さらにこの「ディンケルフォルコーン」はディンケル小麦の全粒粉を高い割合で使用しているため、食物繊維も豊富なんだとか。めちゃくちゃヘルシーなパンなのですね!

さらにディンケル小麦のでんぷんはゆっくり分解されるため、低GIな小麦だとも書いてありました。ダイエットにも効きますし、血糖値の急激な上昇も抑えてくれるので、これまた健康に良い!

ヴァルヌス ディンケル

こちらはくるみ入り!

プレッツェル

プレッツェル、みるからにおいしそう……

レーズン ディンケル

レーズン入り! 好きな人にはたまらない一品。

メアコーンブロート

こちらがガリビエさんの記事でサンドしていた「メアコーンブロート」です。白ごまとひまわりの種、オートミールが練りこまれたパン。すごくおいしそうだったのでチョイスしました。

いろいろ購入しましたー! ヴァルヌス ディンケル(くるみ入り)、メアコーンブロート、プレッツェルです。この3つだけなのに、袋がずっしりと重い! これがドイツパンの重量……!

まずメアコーンブロートを食べよう! と思ってざくざく切りました。切ってから「あれ?ドイツパンって保存方法どうするんだっけ」と検索し、「常温で切らずに保存する」ことを知りました。食べるときに、食べる分だけ切り取るのが良いそうです。水分が抜けないようにするんですって。あー失敗。パンよ、ごめんなさい。
ちなみに、切ったパンは一切れずつラップにくるんで冷凍すると良いそうです。

気をとりなおして、切れ端をそのまま食べてみました。え、うんまー!!!
私の知っているドイツパンと違う! 今までに食べたことのあるドイツパンは、もっとパサパサというかザラザラというか、粉っぽさが強く印象に残ったんですが、ビオベッカライさんのパンはすごくまとまりがあって、いい香り!

小麦の香り、香ばしさ、次々と食べたくなる風味! 歯ごたえはしっかりしていて、満足感がすごいです。スープと一緒にいただいたらとても合う……。なお、私はトーストしていただきました。たぶんドイツパンの食べ方としては邪道? あまり普通ではない方法かもしれませんが、あつあつパリパリになってとてもおいしかったです!

これまた邪道かもしれませんが、バターを乗せて食べたら絶対おいしい。これからどーんと乗っけてやろうと企んでいます。

翌朝は、プレッツェルを贅沢にかじりました! 説明するまでもなく、塩があからさまに乗っていますね。

もちろんバシーっと塩味が効いて、非常においしいです! これはミルクティーと合わせてもいけるはず。表面がまるで燻製のように良い色で、香ばしいかおりとゴツーンとした塩味、しっかりとした噛み応えがすごく良い! わーおいしいなーこれー、と黙々と食べていたらいつの間にか完食してました。ずっしりと満腹になります。ちゃんと噛む必要があるごはんって、しっかりお腹がふくれますね。

ヴァルヌス ディンケル! これが衝撃でした。冒頭で「不思議なにおいのするドイツパン」の話をしましたが、あれはきっとこの感じを狙ってたんだ!と理解しました。不思議な香りはしますが、それが良いアクセントになっておいしいんです! ちょっとくせのあるおいしいチーズみたいな、主張は強めだけど良い感じのにおい。小麦粉の香りと合わさって、独特の風味になるんです。これだー! なるほどおいしいー!

そのままで充分おいしいですが、チーズと絶対合うなーと思いました。クセが強いチーズに、意外としっくりくるのかも! チーズがたくさん揃っているスーパーでいろいろ買ってこようかな!? 未知のウマメシに出会える予感! めっちゃ楽しみです!

そして、連れて行ってもらった方から写真を提供していただきました!

ラウゲンシュタンゲ

プレッツェルと同じ生地っぽい「ラウゲンシュタンゲ」。こちらも塩味が効いてておいしかったそうですー!

断面のつまっている感じ、やっぱりおいしそうー! 今度はこれも食べてみたいな。

ドイツパンに偏見を持っていた私ですが、ビオベッカライさんのおかげで「ドイツパン=おいしい」と理解できました! こだわりを持ってきちんと作られたパンは絶対おいしいし、食べる側にもちゃんと伝わりますね。ドイツパンと聞いてちょっとテンション下がる人にこそ、ビオベッカライさんのパンを食べてほしい! ぜひ行ってみてください! 目から鱗がいっぱい落ちますよ。

BROTRUF Bio-Backerei(ブロートルーフ ビオベッカライ)
住所:石川県能美市松が岡5-29
電話:0761-48-4679
営業時間: 9:00~18:00(売切れ次第閉店)
定休日: 水曜日・木曜日
https://www.instagram.com/a___backhaus/(Instagram)

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