金澤職人塾 一匠から新ジュエリーブランド「ULULA（ウルラ）」が誕生

先日まで行われていた、金沢の伝統工芸技法を使った新しいジュエリーブランド「ULULA（ウルラ）」の展示販売会「ULULA Exhibition and sales」に行ってきました。会場の金沢湯涌創作の森 交流研修棟も、とっても素敵でしたよ！

金沢では加賀藩前田家の手厚い保護のもと、さまざまな伝統工芸が生まれ、今もその技や文化が受け継がれています。そんな中、「加賀友禅」「金沢仏壇」「金沢箔」「金沢表具」の４人の職人が、「伝統を継承しながら革新していくこと」を目標に、垣根を越えてコラボレーションしたプロジェクトが「金澤職人塾 一匠」です。

そんな一匠の職人たちが、伝統の技術で生み出したのが新素材「漆絹（うるしるく）」です。地模様の入った絹の反物に本漆を塗り込み誕生したのは、曲げても割れない、軽くて新感覚の素材。これまで使われていなかった物への用途が広がったとのことで、ポーチや財布、イヤリングなどが制作されてきました。

今回新たに、デザイナーとして原嶋なつみさんをお招きし、伝統工芸をデイリーアイテムとして軽やかに纏うことのできるジュエリーブランド「ULULA」が誕生。工芸のかけらを軽やかに魅せることで、揺らぐようななめらかな曲線やリズミカルな動き、今までになかった立体感までもが表現できるようになったそうです。

9/20には、ULULAアンバサダーの手島シークリンデさんと、デザインを手がけた原嶋なつみさんによるインスタライブ生配信も行われたそうです。手島さんのインスタアカウントにそのアーカイブがアップされていますので、興味のある方はチェックしてみてください。

https://www.instagram.com/p/CUCWq5spgxu/

販売展示会では、月明かりの下で揺らぐ水面や、そこに映し出される満月・半月をモチーフとした、さまざまなULULAの新アイテムが展示販売されていました。あわせて、その世界観を表現するインスタレーションが展開され、会場となった金沢湯涌創作の森 交流研修棟の古い建物と絶妙にマッチしていました。レトロな空間に映像と音楽、香り、指ざわりと、五感をフルに使ってULULAを体感することができましたよ！

金沢湯涌創作の森は、金沢の奥座敷として古くから親しまれてきた湯涌温泉の入口にあり、貴重な古民家を保存活用するため、里山の新たな文化拠点として金沢市が整備した施設です。工房やギャラリー、研修室など癒しと創造の交流空間として利用されています。大きな竹製のブランコもあり、ハイジ気分を味わえますよ！

ULULAを通じて石川の伝統工芸や職人技を幅広く周知し、多くの方々にその存在を知ってもらうきっかけにしたいとのこと。詳しくは金澤職人塾 一匠のWebサイトやInstagramをチェックしてみてください！