KOGEIさんぽ【ガイド編】と比べて、こちらでは各作品にスポットを当ててご紹介していきます!

まずは、浅野川沿いにある町家で展示をしていた染色の樫尾聡美さんの作品。「装飾には生命の表現という側面があるのではないか」とのお考えのもと、テキスタイル(織物、布地)を用いた制作を続けていらっしゃいます。

宙にゆらりゆらりと浮かぶこちらの作品を見ていて、こんなハンモックがあれば心地よいだろうな~と思ったり。

階段をのぼって2階に上がると、全面が布で覆われてその世界観に一瞬でひと目惚れしてしまいました。光がさしている部分は少し透けて外の景色が見えます。自分の部屋でもやってみたい。

続いて、「八百萬本舗」の2階では金沢卯辰山工芸工房の5名の作家さんによる展示から、染色の三尾瑠璃さんをご紹介!

三尾さんは古着の着物に染めなどの加工を施し、現代の着物の新しい形や在り方を模索されています。

こんな模様の着物を見るのは初めてです!

同じく金沢卯辰山工芸工房に入所されているガラス作家の富永一真さんの作品。自然物をモチーフに吹きガラス技法で流動性や膨らみをいかして造形しています。ヘチマのような、花のつぼみのような、魅力的な形だな~と見入ってしまいました。

こちらは、「Bar一葉」での展示。よくこちらのお店を周りからおすすめされるのですが、本当に素敵な場所!お庭を眺めながら日本酒を飲めるなんて最高ですね。今度空いている時に行ってみたいと思います。

他にも、気になる作品の数々…紹介しきれないほど見ることができました。

ガイドをしていると、作品を鑑賞してお客さんと感想を言い合えたり、作家さんから直接制作秘話を教えてもらえたりと、ひとりでギャラリーをまわるだけでは得られない体験がたくさんありました。KOGEIさんぽでは、お客さんと1対1でガイドをすることも多く、ツアー終了後にはお客さんと仲良くなれちゃうのも魅力です。

全ツアー終了後、私も東山エリアを散策してきました◎

さっそくわくわくする道が。「武右衛門」という、加賀棒茶のオリジナルそばを提供している蕎麦専門店の入口です。大人の隠れ家的雰囲気で、期待が高まります。こちらも今度食べに行かなくては。

中で展示していたのは、陶芸の魚津悠さん。こちらの作家さんは毎年大人気で、皆さん作品を購入されるんです。九谷焼なのですが、あまりその枠にとらわれずに制作されています。まっしろな中にも薄く淡く輝く水色の釉薬に魅了されちゃいます。

続いて、甘味処「豆月」で展示をしていた漆芸の山岸紗綾さんの作品。山岸さんの頭の中から生まれる架空の植物を収集したシリーズで、特に気になったのが写真にうつっている作品。うずらの卵の殻を、砕きながら漆で塗り固めていくその作業は本当に細かいようで。作品には目に見えない工程がたくさんあるので、こういった作家さんのお話を直接聞けるのは本当に貴重です。

他にもいしカバくんに触れ合っていただいた作家さんの紹介は“てしごと”の記事で随時アップさせていただきます!

4日間のKOGEIさんぽは終了してしまいましたが、金沢21世紀工芸祭はまだまだ続きます。さまざまなコンテンツが用意されているので、ぜひ、HPをのぞいてみてください◎

金沢21世紀工芸祭
https://21c-kogei.jp/2018/

開催日:2018年10月11日(木)~11月25日(日)
※工芸回廊は終了しました。

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