伝統工芸が息づく石川県では、高級志向の作品だけでなく、生活の中に溶けこむカジュアルな工芸品が生まれています。

今回ご紹介するのは、九谷焼若手作家ユニット「*en*」さんです。
石川県立九谷焼技術研修所の同期生で結成され、現在20代から30代のメンバー7名で活動されています。
作品はどれも両手に収まる小ぶりなサイズで、思わず「かわいい・・・!」とつぶやいてしまうような、くすっと笑えるユニークさを持っているものばかり。
しかし手にとって作品をよく見てみると、そのつくりの丁寧さに驚かされます。

ゆるかわいい×九谷焼の本気

土や釉薬、焼成などによって仕上がりが大きく変わる九谷焼は、理想のかたち・質感をどこまでも追究できる焼きものでもあると言えます。
どの作品にもゆるいかわいらしさがありながら、きちんと伝統技法を学んできた方々の確かな仕事ぶりが見え隠れします。

モチーフの選び方にもキラリと光るものが。
たとえばこちらの作品には、猫と牡丹が描かれ、全体は蝶で形どられています。
猫と牡丹・蝶の組み合わせは中国では吉祥モチーフとして古くから愛されており、伝統的な文様を現代風にアレンジした作品であるといえます。

伝統技法・古典への取材を経て作られる作品たちからは、「ほんもの」としての魅力を強く感じます。*en*さんの作品を永く大切にしたくなるのは、このあたりに秘密があるのかもしれませんね。

みんなの身近な「お気に入り」としての九谷焼

これまでご紹介してきたとおり、*en*さんの作品は食器やアクセサリーなど、本格的でありながら親しみやすいデザインのものばかり。
これは、*en*さんの作品が九谷焼になじみのない子どもや10代・20代の女性にとって身近な存在でありたいという思いの表れでもあるそうです。高級な伝統工芸品としての九谷焼のイメージだけでなく、様々な魅力を提示していくことで九谷焼の裾野を広げられれば、という願いが込められています。

取材の最後に、メンバーの皆さんが共通して大切にしていることは?と質問すると、「それぞれが自分の作りたいもの作ることを大事にしています」とのお返事。作品のスタイルはさまざまであっても、九谷焼に対する真摯な想いが作品達の共通の空気感として表れているように感じられました。

そんな*en*さんの作品は、石川県内のクラフト系イベントや、七尾市にあるカフェKUKURI、九谷陶芸村内にある支援工房九谷(石川県立九谷焼技術者自立支援工房)併設のギャラリー彩で購入することができます。

その他イベントへの出店や展覧会の情報など、詳しい活動内容はFacebookで随時紹介されているので、こちらもぜひご確認ください。

耳より情報

2018年度九谷茶碗まつりにて、*en*さんの作品がなんと九谷焼自動販売機「九谷焼ガッチャン」にて販売されます。こちらも要チェック!

*en* (Facebookページ)
https://www.facebook.com/eleven.nifities

カフェKUKURI(Facebookページ)
〒926-0021 石川県七尾市本府中町ヌ59-2
TEL:0767-57-5656
営業時間:月~金 10:00~17:30 土,日 11:00~17:30
https://www.facebook.com/kukuricoffee

支援工房九谷(石川県立九谷焼技術者自立支援工房)ギャラリー彩
〒923-1111 石川県能美市泉台町南38番地
TEL:0761-57-3340
開館時間:9:00~17:00
※月曜(祝日の場合はその翌日)および12/29~1/3休館
http://www.sienkobo-kutani.jp/irodori.html

九谷焼ガッチャン
〒923-1111 石川県能美市泉台町南22番地
TEL:0761-58-6656
http://gotchance.jp/

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