恋路海岸

海辺に着くと、手を繋いで海岸を歩くカップルを見かけます。思わず写真を撮りたくなってしまうほど絵になります。この地は名前の「恋路」から連想できるように、えんむすびビーチとして知られています。どうしてそう呼ばれるようになったのでしょうか?実は、この海岸には伝説が残っています。700年前、助三郎と鍋乃は深い恋仲にありました。しかし、助三郎は鍋乃に好意を抱く別の男にだまされ、溺れ死に、鍋乃も後を追って海に身を投げ死んでしまいました。その後、二人の恋を邪魔した男は過ちを後悔し、僧侶となって男女の仲を取り持つようになりました。その頃から「恋路」と言います。縁結びとして知られていますが、裏には悲しい物語があるのですね。

そのような物語もあり、海岸には助三郎と鍋乃の銅像が立っています。これを制作したのは、なんと!クラーク像で有名な彫刻家・故坂坦道氏です。恋路出身だそうです。助三郎と鍋乃がこっそり2人で会っていたとされる弁天島を望むようにこの場所に設置されました。

恋愛成就と言えば、恋路海岸と見附島に設置されたハート型の「幸せの鐘」。カップルで鳴らすと深く愛が結ばれると言われます。お越しの際はぜひ鳴らしてみてください。また、鐘がハート型で背景には海の青色が広がっているため、SNS映えするフォトジェニックな写真を撮りたい方にもオススメです!

ここでひとつ、バス運転手さんから聞いた能登豆知識をご紹介します。能登ではサツマイモを海水で洗い、生で食べることがあるようです!驚きです。本当に美味しいのかな~と少々疑いながら、私も挑戦してみました。すると、おっ意外といける…!生だけれど固すぎず、海水なので塩っ気があり、ほのかにサツマイモの甘い味もしました。能登へ行ったらぜひその土地の食べ方でサツマイモを味わってみてください。

赤崎いちご狩り

ちびっ子や女性が大好きないちご狩りを、能登で楽しむことができます!8つの農園で受け入れをしていて、ハウスだと4月中旬~6月中旬、露地だと5月中旬~6月中旬に開園しています。チラシには真っ赤で艶々ないちごの写真で埋め尽くされ、じゅるりとよだれが垂れてしまいそうです。とても可愛いチラシなので、ぜひ検索してみてください。ブルーベリー版もありますよ。赤崎で栽培されるいちごは果肉が柔らかいため、スーパーで販売していません。その代わり、いちご狩りにはうってつけ◎能登に行かなければ出会うことのできない、貴重ないちごですね。

私は「松本園」さんのハウスにおじゃましました。いちごが大好きな私は、いちご狩りではいかに沢山、美味しく食べられるかが勝負だと思っています。その日は朝食を抜き、存分に楽しむ準備をして午前中に行くことをオススメします。

それでは。いざ、出陣!ハウスに入った瞬間、いちごのあま~い香りが押し寄せてきました。さっそく一口食べてみると、甘くてジューシー!美味しい!!ぱくぱくぱくと、食べる手が止まりません。外なのでいちごが少し温まっている分、甘さがより一層引き立つような気がします。

いちご狩りだけでは食べ足りないという方に朗報です。800円でパックを購入し、自分でいちごを摘んで溢れるほど詰めることができます。柔らかい品種なので持ち帰ることをオススメされませんが、クーラーボックスなどを用意し、注意して運べば問題はありません。美味しさそのままでお家へのお土産になり、喜ばれること間違いなしです!

Heart & Beer 日本海倶楽部

石川県内の小学生がよく合宿で訪れる、石川県立能登少年自然の家。その横の道を進んでいくと、透き通った日本海を眺望できる高台に地ビール工房が見えてきます。能登唯一のクラフトビールで、チェコから来た愛称「コチャス」さんが醸造しています。申し込むと工場見学をすることができ、麦芽の粉砕から瓶詰め作業まで、ビールが出来上がる過程を丁寧に教えてもらえます。美味しい飲み方も聞けるチャンスです!工場内は銀色や銅色の大きなタンクがずらっと並んでいて、どれを見ても素敵です。また、福祉貢献として障害者の方々と一緒に瓶詰めやラベル貼りを手作業で行っており、皆の力を合わせてビール造りをされていました。

ビールの知識を蓄えてから、併設しているレストランですぐにビールを堪能することができます。常時飲むことができるビールは、以下の4種類があります。

①普段飲むビールのようで、きりりとした味わいの「ピルスナー」

②苦みのある、すっきりとしたのど越しの黒ビール「ダークラガー」

③フルーティーな香りのする「ヴァイツェン」

④九十九湾沖で取水する海洋深層水で仕込み、バランスの取れた味わいの「奥能登伝説」

季節によっては限定で「夏みかんピルスナー」も売っており、爽やかな香りがして女性にオススメです。どのビールも特徴的なので、チキンやソーセージなどの料理と共に、ぜひ飲み比べてみてください!

外には広場があり、大きな滑り台や動物たちと触れ合えるコーナーがあります。ポニーやロバ、ブタ、エミューがいます。売店でエミューの餌を100円で買い、餌やり体験をすることができます。腹ぺこのエミューだと、物凄い勢いで食べてくれるので餌のやりがいがありますよ(笑)。家族で来ても楽しめる場所ですね!

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